久し振りに時間が出来た。
こんな時間を持てる時には映画を観たいといつも思う。
しかし、映画館に行くのはまだまだ先のこと。
去年の夏、同じように時間が出来た時に、近所のレンタルビデオ屋の会員になった。
近所と行っても、徒歩で行くのはだるいくらいの近所。
空調が壊れているのか、ギラギラとした日差しの照りつける外よりも暑いレンタルビデオ屋。
店に入るなり会員登録手続きをし、レンタルコーナーに行って、しくじった、と思った。
相性が悪い。
レンタルビデオ屋との相性は恋人のそれと同じくらいに重要なことだと思う。
観たい映画が常備されているかどうか、自分にとって探しやすいかどうか。
テルマ&ルイーズも、ギルバート・グレイプも、男達の挽歌もみつからない。
みつからないというか、ない。
「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」「アンパンマンのおうたとてあそびたのしいね」そんなDVDを数本借りて退散した。
去年住んでいた街、それは実家のある街なのだけれど、そこの大手レンタル屋とも相性が悪かった。
買うほどではないけれど、観たい時にはそこにあって欲しいという、都合の良い男的なビデオって重要なのだ、とても。